定期健診・歯のクリーニング
お口の健康維持のための「定期健診」
歯が痛い、しみるなどの症状が出てから歯医者に行くのではなく、予防のため、健康な歯や歯ぐきを保つために定期的にご来院いただくことをおすすめしています。
定期健診では虫歯や歯周病のチェックや歯のクリーニングで歯垢や歯石の除去・ホームケア指導などをを行います。
当院では定期健診・歯のクリーニングにエアフロー・プロフィラキシスマスターを使用しています。
エアフローは、パウダー粒子をジェット噴射で歯に吹き付けながら歯に付着した着色汚れを落とすと同時に、歯周病の原因となるバイオフィルムを取り除きます。
エアフローハンドピースはバイオフィルム、ステイン(着色汚れ)、早期の歯石を除去します。
ペリオフローハンドピース4mm〜9mmの歯周ポケットに適応しています。歯周ポケット内のバイオフィルムを除去します。
ピエゾンハンドピースはエアフローで除去しきれない歯肉縁上・縁下の歯石を除去します。
EMS社のエアフロープロフィラキシスマスターは1台で様々な症例に幅広く対応でき、天然歯、補綴物、インプラント周囲、矯正治療中のブラケット周囲などに使用します。歯の表面、歯と歯の間、歯の溝、歯周ポケットを傷つけることなく清掃できます。
エアフローを使用することで、痛みがなく短時間で全ての歯をきれいに出来るため、患者さんはとても楽にクリーニングを受けることが出来るようになりました。
(歯肉に炎症がある場合や、歯の汚れが激しい場合は、歯ぐきに少し刺激を感じることがあります。)
ごく細かいパウダー粒子を使いますので、歯の表面を傷めずに歯本来の白さに戻します。
本来の歯の色以上に白くはなりませんが、美しい艶のある歯になります。
それ以上に白くしたい方にはホワイトニングをおすすめいたします。
当院では、スイス デンタル アカデミーが推奨する統一された予防法の手順(GBTGuided Biofilm Therapy)に従って、患者さんの歯のメンテナンスを行っていきます。
1.患者さんの歯周組織を診断して治療計画をたてる。
2.歯の汚れを染色してバイオフィルムを可視化する。
3.患者さんが普段使っている道具の確認をする。
4.エアフローで歯面の汚れと初期歯石を除去する。
5.ペリオフロー・ノズルで、歯周ポケット内のバイオフィルムを除去する。(必要に応じて)
6.ピエゾンハンドピースで、まだ残っている歯石と歯周ポケット内の歯石を除去する(必要に応じて)。
7.バイオフィルムが残っていないか確認する。
8.次回の予約。
人の歯の平均寿命は前歯がおよそ65年、奥歯がおよそ50〜60年といわれています。日本人の平均的な寿命が84歳だと考えると、歯の寿命ははるかに短いです。
奥歯の寿命が短いのは、第1大臼歯(6歳臼歯)が生える頃はまだ歯磨きの習慣がしっかりと身に付いておらず、虫歯になりやすい時期であることが原因といわれています。
大人になっても歯磨きなどのケアが臼歯(奥歯)まで行き届きにくいと、しっかり噛める期間は、毎日きちんとケアしている人に比べると短くなってしまいます。
若い頃は歯がなくなるなんて想像もつかないかもしれませんが、50〜60代になると歯に関する悩みが増えはじめ、早くに歯を失うとインプラントや義歯を入れることも考えなければなりません。
そのため、数か月おきに定期健診を受けて、むし歯や歯周病になっていないかチェックし、歯科衛生士による歯のクリーニングことが大切です。
むし歯も歯周病も、早期発見すれば歯や歯ぐきに大きなダメージを受ける前に治療出来ますので、お気軽に定期健診にお越し下さいね。
虫歯などの治療を終えた後は「しばらく歯医者は行きたくないな」と思われるかもしれません。
しかし、時間と費用をかけてきれいに治ったお口の環境を、セルフケアだけで維持するのは難しいのです。
実は、歯医者さんでクリーニングをうけてから約3ヶ月後には、お口の中は治療を受ける前の環境に戻ってしまうというデータがあります。
日頃から歯磨きが億劫な人や、ときどき忘れてしまう人、歯磨きが苦手な人はもっと早く元に戻っています。
治療したばかりと同じ、清潔なお口の環境をずっと長続き出来れば、新たなお口のトラブルに遭遇するリスクはかなり減らせるでしょう。
「またどこか痛くなったり、異常を感じたら歯医者に行けばいい」と考えていられるのは、まだ健康な歯が多いからです。人と同じように歯も年をとっていき、何度も治療をうけたお口の中は、それだけ歯も歯ぐきも傷ついて弱くなっていくのです。
当院では、患者様が生涯ご自身の健康な歯で笑って過ごしていただけるような定期健診を心がけております。
基本的なペースは3ヶ月に一度の定期メンテナンスですが、患者様のお口の中をよく見せていただき、患者様ぞれぞれに合ったプランをご案内させていただきますのでご安心ください。