3歳~6歳は、乳歯が生え揃って顎が8割くらい成長する時期で、虫歯予防が必要になります。永久歯への生え替わりが始まる6歳までの間、どのように歯のケアをしていけばいいのかご説明します。
目次
3歳を過ぎると健診でお口の健康を守ろう
3歳を過ぎると、顎が成長していき、永久歯に生え替わるための基礎が出来てきます。
永久歯への生え替わりにあたっては、レントゲン撮影で検査すると、どの位置に乳歯が生えてこようとしているかがわかりますので、より具体的に歯の状況を知ることが出来ます。
ここで重要なのは、顎の大きさや歯茎の下で永久歯がどのように育っているかを見ることですが、他にもチェックすべきポイントがあります。
3歳過ぎでチェックすべきポイント
- 顎の大きさ
- 歯茎の中で永久歯がどの程度育っているか
- 舌の動き
- 口の周囲の筋肉の発達
- 唾液腺や咀嚼の状況、
- 指しゃぶり等の歯に悪い習慣はないか
虫歯のなりやすさとその理由をチェック
虫歯のある子供に対しては、なぜ虫歯になったのか、なぜ虫歯になりやすいのかを生活環境なども含めて調べていきます。そして今後虫歯を予防するための指導を、食事や生活面までも含めて行っていきます。
虫歯の有無を調べるのはもちろん大事なことですが、お口の中を健康に保てる状態かどうかを、定期的に様々な角度からチェックすることで、子供の歯を良い状態に保ちます。
3歳~6歳はまだまだ仕上げ磨きが重要
3歳になると、そろそろ自分でうがいや歯磨きが出来るようになってきます。しかし隅々まで丁寧に磨けているかどうかはわかりませんので、6歳頃まではまだまだ仕上げ磨きをする必要があります。
4~5歳になると臼歯が生えてきて、しっかりと強く噛めるようになります。この頃の奥歯の虫歯の特徴は、歯の表面の細かい溝部分ではなく、歯と歯の間に虫歯が出来やすくなります。
歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくいため、虫歯になりやすい場所です。歯と歯の間の歯垢を落とすには、毛先が細くなったタフトブラシや、デンタルフロス、歯間ブラシなどを使ってケアしましょう。
6歳臼歯を虫歯にしないためにしっかり磨こう
6歳頃になると、乳歯の更に奥に6歳臼歯と呼ばれる最初の永久歯が生えてきます。6歳臼歯は一生使う大切な奥歯ですので、虫歯にならないようにしっかりと磨く必要があります。
6歳臼歯が生える頃には子供に自我が育って自立心が芽生えますので、歯磨きは自分でやると言って仕上げ磨きを嫌がる子供もいます。
しかし子供に歯磨きを任せっぱなしにすると、磨けていない部分が虫歯になってしまいます。自分で出来ると言っても、完全に歯の汚れを取ることは出来ませんので、仕上げ磨きで虫歯を予防する必要があります。
虫歯予防の3つの基本戦略
4歳を過ぎると歯と歯の間に虫歯が出来はじめる時期になります。
この時期の虫歯予防は「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」「フッ素塗布などによる歯質強化」「シーラント」の3つを行うのが非常に有効です。
PMTCはプロによる歯のクリーニングのことで、普段の歯磨きで取れていない歯と歯の間や歯の溝についた歯垢をきれいに除去します。
次に歯質を強化する「フッ素塗布」をして、歯面の細かい溝をレジンで埋めて保護する「シーラント」を行います。
3歳~6歳の虫歯予防に関するQ&A
3歳から6歳までは、子供が自分で歯磨きをすることができるようになってきますが、隅々まで丁寧に磨けているかはわかりません。そのため、6歳頃までは大人が仕上げ磨きをする必要があります。これは、子供が磨き残しをしてしまい、虫歯ができるリスクを減らすためです。
4~5歳になると、臼歯と呼ばれる奥歯が生えてきます。歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢が溜まりやすい場所です。そのため、歯と歯の間に虫歯ができやすくなります。
6歳臼歯は一生使う大切な奥歯ですので、虫歯にならないようにしっかりと磨く必要があります。子供が自分で磨けるようになった場合でも、完全に歯の汚れを取ることは難しいため、大人が仕上げ磨きをする必要があります。仕上げ磨きで虫歯を予防しましょう。
まとめ
3歳~6歳は虫歯予防が必要になる年齢です。特に奥歯の歯面や歯と歯の間に虫歯が出来やすいので、注意が必要です。歯科医院で定期健診を受けると、PMTC、フッ素を使った歯面強化を受けることが出来、効果的に虫歯を予防します。