子供の歯を強くするにはどのような点に注意してあげれば良いでしょうか。今日は歯を強くするための必要な栄養や、食事の際のポイントまで、ご紹介します。
子供の歯を強くする栄養素を摂ろう
子供の歯を強くするには、どのような栄養素を摂取すると効果があるのでしょうか。
- カルシウム…骨や歯の内部にあるが、不足すると歯から体へ溶け出すため歯質が低下する
- たんぱく質…歯肉や歯根膜、歯槽骨などの部分を構成し、たんぱく質とカルシウムが結合することで丈夫な骨が作られ、体内では筋肉や臓器、皮膚などを形成する大切な栄養素
- ビタミンA…歯のエナメル質を生成する成分
- ビタミンC…歯の象牙質を作る成分
- ビタミンD…カルシウムの代謝を促進し吸収しやすくしたり、歯の石灰化を促す働きがあり、紫外線に当たると体内で生成される
- リン…歯や骨を正常に発達させるために欠かせない
これらの栄養素を偏ることなく、バランスよく摂取することが大切です。成長期の骨を育てるためにはビタミンDが大変重要で、子供は太陽の下で遊ばせることが重要と言えます。
カルシウムは15歳くらいまでの子どもならば、歯を強くする栄養素になります。大人になれば歯を強くするためという役割でカルシウムを摂取しても、歯質の強化にはなりません。
子供の歯を丈夫にする食生活でのポイント
子供の歯を丈夫に強くするためには、バランスの良い食事を摂ることです。更に、保護者の方が食事の時に注意すべきポイントは下記の4つです。
- 好き嫌いなく食べさせること
- しっかりと歯で噛み食べさせること
- おやつは決められた時間に与えること
- 飲み物はお水かお茶を与えること
反対に、下記のような行為は虫歯のリスクを高めてしまいます。そのため、やめた方が賢明です。
- 時間の決まりなくダラダラ食べをさせていること
- 大人が使用した食器やスプーンなどで子供に食べさせること
- 欲しがるのでジュースを食事中に与えること
乳歯を強くすると永久歯にも影響ある?
乳歯の歯質を強くしても、永久歯には関係ないのではと思われるかもしれませんが、乳歯のむし歯を治療せずに放置しておくと、永久歯にも影響を与えることがわかっています。
乳歯がぐらぐらして抜けそうな時期は、永久歯が歯茎の中で大きく育ち、やがて生えてくる(萌出)を待っている状態です。
乳歯はエナメル質が大人の半分程度しかないため、虫歯の進行が早いという特徴があります。そのため、乳歯がむし歯のなると、歯根の下に埋まっている永久歯にまで虫歯菌の影響が及び、歯質が弱った状態のまま生えてしまう・不正咬合を引き起こす可能性があります。
小さい頃から歯の質を強くしておくと、永久歯にもきちんと栄養がいきわたり、歯質の強い永久歯が生えてきます。そのためにも、歯科医院でフッ素塗布を定期的に行い、乳歯が虫歯になっていないかのチェックを行うことが大切です。
子供の歯を強くするに関するQ&A
子供の歯を強くするためには、カルシウム、たんぱく質、ビタミンビタミンC、ビタミンD、リンなどの栄養素が必要です。
乳歯のむし歯を放置すると、永久歯にも影響を与えることがわかっています。乳歯の虫歯が進行すると、永久歯の形成にも影響を及ぼす可能性があります。
子供の歯の質を強くするためには、定期的なフッ素塗布や歯科医師のチェックが重要です。また、バランスの良い食事や適切な口腔衛生の習慣を身につけさせることも大切です。
まとめ
子どもの歯磨きの方法(仕上げ磨きのやり方・何歳まで行えば良いか)
- 生え方や抜け方
- 歯並びなどが気になる
このような場合は、小児歯科をしている歯医者さんに通院し、相談しましょう。子供がきちんと自分で歯みがきが行えるようになるまでは仕上げ磨きが必要です。永久歯をきれいな状態で強くするためには、日常の食生活を時間通りに行い、セルフケアをきちんと行ってください。そして、定期的にメンテナンスへ行き、歯の健康状態を確認しましょう。