歯と口の基礎知識

歯を強くする食品はありますか?

歯を強くしてくれる食品ってありますか?

梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 竹田 亮

砂糖や酸性の食べ物は歯に悪いことは、既にご存知かもしれません。では、どの食品がお口の健康に良い働きをしてくれ、どれが歯の強化に役立つかはご存じでしょうか?以下でご説明します。

歯を強くしてくれる様々な食べ物

歯を強くするためには、好き嫌いをしないで何でも食べることが大切です。色々な食材の中でも、特に歯に良い作用がある食べ物をご紹介します。

チーズ

チーズ

チーズは、お口の中をアルカリ性に変化させてくれる効果があります。酸性に傾きがちなお口の中のpHレベルのバランスをとり、虫歯のリスクを下げるのに役立ちます。

チーズにはカルシウムとタンパク質が含まれているため、歯のエナメル質を強化するのにも役立ちます。

ヨーグルト

ヨーグルト

チーズと同じように、ヨーグルトにはカルシウムとタンパク質が含まれているため、歯のエナメル質を強化するのに役立ちます。

ヨーグルトの中に含まれる乳酸菌は、人間の腸に存在する善玉菌で、お口の中にも存在していて口腔内の環境を整えてくれます。乳酸菌には抗菌作用がありますので、お口の中のむし歯菌や歯周病菌を減少させる働きがあり、むし歯や歯周病予防に役立ちます。

ただし、フレーバーヨーグルトには、砂糖が大量に含まれている可能性があるため、おすすめできません。

葉物野菜

葉物野菜

ほうれん草、小松菜などの葉物野菜は一般的に健康に良いといわれますが、それだけではなく、歯を強化するのにも役立ちます。

葉物野菜はビタミンとカルシウムを豊富に含んでおり、歯のエナメル質を強化するのに役立ちます。また、歯周病の予防に役立つ葉酸(ビタミンB群の一種)も豊富に含まれています。

葉物野菜特有の苦みが嫌いな方は、味が気に入らない場合は、フルーツのスムージーに野菜を少し足してみてください。

リンゴ

リンゴ

リンゴには大量の水分と繊維が含まれており、歯のエナメル質を強化してくれるビタミンAが豊富に含まれています。リンゴを食べるとお口の中に唾液が出て、細菌が洗い流されます。さらに、リンゴを噛むときの食感は歯茎を刺激するのにも役立ちます。

にんじん

にんじん

にんじんもまた、歯のエナメル質を強化するビタミンAを豊富に含んでいます。繊維質が多い野菜は、噛むことで唾液の分泌を増やし、虫歯のリスクを減らすのに役立ちます。

セロリ

セロリ

セロリもリンゴやニンジンと同様に繊維質が豊富な食材です。セロリをよく噛むことで歯に付いた歯垢をこすり落とし、唾液をたくさん出して細菌を洗い流ます。

セロリには、歯茎の健康を改善するのに役立つ抗酸化物質であるビタミンAとCも大量に含まれています。

歯を強くする食品に関するQ&A

歯を強くするためには何を食べるべきですか?

歯を強くするためには、チーズやヨーグルトのようにカルシウムやタンパク質が豊富な食品を摂取することが重要です。これらは歯のエナメル質を強化し、虫歯や歯周病のリスクを軽減します。また、葉物野菜の摂取もおすすめです。ビタミンや葉酸が含まれており、歯の健康に役立ちます。さらに、リンゴなどの歯ごたえのある果物を噛むことで、歯茎を刺激し口腔血行を促進する効果もあります。好き嫌いをせずにバランスの取れた食事を心がけることで、歯の健康を維持することができます。

チーズは歯にどのような効果がありますか?

チーズはお口の中をアルカリ性に変化させ、酸性に傾きがちなpHレベルのバランスを整える効果があります。これにより、虫歯のリスクを下げることができます。また、チーズに含まれるカルシウムとタンパク質は歯のエナメル質を強化するのに役立ちます。

葉物野菜はどのように歯の健康に貢献しますか?

葉物野菜にはビタミンやカルシウムが豊富に含まれており、歯のエナメル質を強化する効果があります。また、葉酸も含まれており、歯周病の予防に役立ちます。葉物野菜を食べることで歯の健康を維持し、虫歯や歯周病のリスクを低減できます。

まとめ

様々な野菜

これらの食品を食事に加えると、自然に歯を強化してくれ、
お口の中の環境を良くするだけでなく、全身の健康状態を改善するのに役立ちます。
この他にもビタミンやミネラルを豊富に含んでいて、中性からアルカリ性の食べ物がおすすめです。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科
院長 竹田 亮

2007年 国立長崎大学歯学部卒業。

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梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック