子供の歯並びが少し気になるけど、いつ頃から始めたらいいのか分からないという方もおられると思います。矯正を始める時期についてご説明します。
子供の矯正はいつ頃から始めればいい?
子供の矯正治療に関しては、受け口に関しては3歳頃からの低年齢の治療が望ましいのですが、その他の不正咬合に関しては、歯並びの状態や成長に合わせて治療の開始時期など変わってきます。
一般的な小児矯正の開始時期は、永久歯が生えはじめる6歳頃です。7~8歳になると、直ぐに矯正治療を始めることをおすすめします。子供の頃からはじめると、子供の骨格の成長を利用して治すことができます。
矯正治療の時期と特徴
子供の歯科矯正は、「1期治療」と「2期治療」の2つの治療があり治療の時期が異なります。
1期治療
「1期治療」はあごの骨格へのアプローチ中心で、あごの大きさや形、噛み合わせなどを整え、「顎を広げて」歯をきれいに並べる方法です。6才から始めるのが最適で、7~8才の子供はすぐに治療を始めることをおすすめします。
2期治療
「2期治療」は11~13才で永久歯が生えそろってから、歯並びや噛み合わせを治していきます。2期治療の治療内容は、大人の矯正と同じ方法になります。
1期治療でアゴを拡大して2期治療へ移行する方もおられます。一般的な成人矯正と比べると治療期間が短くなったり、抜歯をする可能性が低くなります。1期治療で歯並びや噛み合わせが改善されれば、2期治療の必要がなくなることもあります。
早く矯正治療を始めたほうがいいケース
①永久歯が重なって生えてきた場合
この場合、アゴが小さいために歯が生えるスペースがなく重なってしまうのです。スペースをつくるためにもアゴを大きくする必要があります。アゴを大きくする年齢は、5~9歳です。
②受け口の場合
受け口(反対咬合)の原因は「遺伝的なもの」と「単純に前歯の位置異常」に分かれますが、どちらにしても早めに一度矯正相談に行かれることをおすすめします。特に遺伝で骨格に原因がある受け口の場合は、子供が小さい間に顎の過成長を抑制するような治療を行う必要があります。子供の時期を逃してしまうと、大人になってから外科手術を受けないと顎の過たちは変わりません。
反対咬合はそのままにしていても自然に改善される可能性は低いため、早めの治療開始をおすすめします。3歳から治療を行うことが出来ます。
すぐに小児矯正を開始しなくても良いケース
10~11歳くらいの子供で、乳歯と永久歯が混ざっている混合歯列期で、歯が重なって生えているであれば、永久歯が生えそろう12歳くらいまで待ってから矯正治療を始めることが多いです。
子供の矯正を始める時期に関するQ&A
一般的な矯正治療の開始時期は、永久歯が生え始める5~7歳頃が良いとされています。この時期に治療を始めると、成長時の骨格の動きを利用して歯並びを改善できます。ただし、最適なタイミングは子供の状態によって異なるため、歯科医院での相談が重要です。
子供の歯科矯正治療は「1期治療」と「2期治療」の2つの段階があります。「1期治療」は主に骨格矯正を行い、アゴの大きさや形、噛み合わせを整える治療です。一方、「2期治療」は永久歯が生えそろってから歯列矯正を行い、歯並びや噛み合わせを改善します。
はい、早く矯正治療を始めるべきケースがあります。例えば、永久歯が重なって生えてきた場合や受け口の場合が該当します。アゴの成長を利用してアゴを大きくすることで、永久歯の生えるスペースが確保され、歯並びが改善されます。
まとめ
子供の時期から歯科矯正をすることは、メリットが多いと思われます。どのタイミングで始めたらいいのか、自己判断で見極めることは難しいと思われますので、まずは矯正専門医院に相談することをおすすめします。