矯正歯科

歯並びって遺伝するの?家族に似るのはなぜ?

歯並びって遺伝するの?家族に似るのはなぜ?

「なんか…家族みんな同じ歯並びしてない?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?

実は歯並びって、意外と「遺伝」の影響を受けやすいってご存じでしたか?
もちろんすべてが遺伝で決まるわけじゃないけれど、「歯がガタガタ」「出っ歯っぽい」「すきっ歯」などの特徴は、親やきょうだいとそっくりだったりします。

でも、ちょっと安心してほしいのはここから。
たとえ遺伝しやすいタイプだったとしても、「ちゃんと対策できるし、未来は変えられる」。

この記事では、
どんな歯並びが遺伝しやすいの?
歯並びが悪いとどんなことが起きる?
遺伝を理由にあきらめなくてOKな理由
などをわかりやすく解説していきます。

「うちの子、歯並びちょっと心配かも…」
「実は自分もコンプレックス抱えてて…」

そんな方も、ぜひ気軽に読んでみてくださいね。

歯並びが家族に似てる…それって遺伝?

 

「お母さんと同じ前歯のズレがある…」
「兄弟そろって出っ歯気味…」
そんな風に、歯並びが家族と似ていると感じたこと、ありませんか?

実はこれ、かなりあるあるなんです。歯並びには遺伝の影響があるとされており、骨格やあごの形、歯の大きさや本数まで、ある程度遺伝的に決まっていると言われています。

でもね、歯並びが悪くなるのは「遺伝だけが原因」じゃないんです。環境や習慣による影響も大きいんですよ。

歯並びが悪いと起こりうるトラブル

歯並びが乱れていると、見た目だけでなく、実は身体全体にもいろんな影響が出てくることがあります。

具体的には、以下のようなリスクがあります

歯磨きがしにくくなる → 歯垢がたまりやすく、虫歯や歯周病の原因に。

噛み合わせのバランスが崩れる → 顎関節症や肩こり、頭痛など、全身の不調につながることも。

発音が不明瞭になることがある → 特にサ行やタ行の音が出しにくくなるケースも。

笑顔に自信が持てなくなる → コンプレックスになって、会話や笑顔を避けるようになることも。

つまり、歯並びは「見た目の問題」だけじゃないってことです。
そのため、遺伝的に歯並びが気になる場合は、早めにチェックしておくのがおすすめです。

実際に遺伝しやすい歯並びのタイプとは?

「これ、うちの家系の宿命じゃない?」って思いたくなるほど、家族で“似てる歯並び”、ありませんか?

実は、歯並びのなかには遺伝の影響が強く出るタイプがあるんです。ちょっとでも「わかる!」ってなったら、あなたのケースもこれかもしれません。


顎が小さくて歯がギュウギュウに…

鏡を見るたび「なんでこんなに歯が重なってるの!?」って思ったことないですか?
八重歯やガタガタの前歯、実は顎が小さかったり細かったりして、歯が生えるスペースが不足していることが原因のケースが多いんです。

出っ歯っぽくて、横顔に自信が持てない…

横顔の写真、つい隠しがちだったりしません?
前歯が前に出てると、なんとなく顔の印象まで変わる気がして、笑顔もぎこちなくなりがち…。
このタイプ、上顎の骨の遺伝が関係してること多いんです。

受け口でしゃべりにくい&食べにくい…

下あごがグイっと出ていて、噛みづらかったり発音がしにくかったり。
この「下顎強め」なタイプは、骨格そのものの遺伝が強いと言われています。
ちなみに親も「小さい頃、受け口だった」なんて話してませんか?

前歯が噛み合わず、隙間があいたまま…

「えっ?これでちゃんと噛めてるの?」ってくらい、上下の前歯が合わない開咬タイプ。
実は、指しゃぶりや舌の癖などの習慣も関係してるけど、あごの発達の仕方もポイントなんです。

そもそも永久歯が足りない!?

歯がなかなか生えてこないな〜と思って歯医者さんでレントゲン撮ったら、「実は先天的に歯がない」なんてことも。
これも、びっくりするけど遺伝的な要素があるんです。親子で同じ歯が欠如してる…なんてケースも実際あります。

どれかひとつでも「それ、私かも…」って感じた方、多いと思います。
でも、だからといって不安になる必要は全然ナシ!

こうした歯並びのタイプがあるとわかっていれば、「あれ、ちょっと似てるかも?」って気づけるきっかけになりますし、早めの相談でぜんぜん未来は変えられます。

こうした特徴がある場合、「あ、もしかしてうちの家系も…」って思った方もいるかもしれません。

でも、落ち込まないでくださいね。
「遺伝しやすい=一生そのまま」ではありません。

気づいた今が、まさにナイスタイミング。
一緒に前向きに考えていきましょう!

遺伝だからと諦めない!対策で変わる未来

「うちは出っ歯家系だから…」と諦めるのは、もったいないです。早めに対処すれば、成長期の間に骨格の発達をうまくコントロールできることもあるし、大人になってからでも矯正で改善できるケースがほとんどです。

特に大切なのは

早期発見と専門医への相談 → 子どもの場合、小児歯科や矯正歯科でのチェックがおすすめ。

癖の見直し → 指しゃぶり、口呼吸、頬杖、舌の癖などがあれば早めに対策。

正しい歯磨き習慣の確立 → 歯垢がたまりにくいよう、日頃のケアもめちゃくちゃ大事!

遺伝的な傾向があっても、日常の積み重ねでコントロールできる部分は多いんです。

矯正だけじゃない、日常でできるケア方法

矯正治療はもちろん大切だけど、毎日のケアも超重要!
以下は、今日から意識できるケア方法です

正しい歯磨きの徹底 → 歯並びが悪いと磨き残しが出やすいので、鏡を見ながら丁寧に。

デンタルフロスや歯間ブラシの活用 → 歯ブラシだけじゃ届かない部分もカバー。

定期的な健診 → 歯科医院でプロのチェック&クリーニングを受けましょう。

舌のトレーニング → 舌の位置や使い方が歯並びに影響することもあります。

こうしたケアは、歯並びの悪化を予防するだけじゃなく、口腔内全体の健康維持にも繋がります◎
「矯正はまだ考えてないけど…」という方も、まずはここから始めましょう。

よくある質問とその答え

歯並びは100%遺伝で決まるの?

いいえ。確かに遺伝の要素はあるけど、環境や習慣によって大きく左右されます。だからこそ、予防も対策もできるんです。

自分は歯並び悪くないけど、子どもに遺伝する?

可能性はありますが、骨格の組み合わせで予想しづらいことも。だからこそ、成長と共に経過観察するのが大切です。

乳歯の時点で歯並びが悪くても矯正すべき?

乳歯の段階では、成長とともに自然に改善されるケースもありますが、気になる場合は早めに矯正歯科の相談を。

まとめ

大事なのは“環境”と“気づき”!

歯並びは、確かに遺伝の影響を受けやすい部分。
でも、それだけで全てが決まるわけじゃありません。

環境や生活習慣を整えることで予防できる
早期発見で将来のトラブルを回避できる
遺伝してても諦める必要はまったくない!

「うち、ちょっと心配かも…」と思ったら、ぜひ一度、歯科医院での健診を。
気づいたその日が、一番早いスタートラインです

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科
院長 竹田 亮

2007年 国立長崎大学歯学部卒業。

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梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック