歯と口の基礎知識

歯間ブラシの正しい使い方とは?

歯間ブラシの正しい使い方とは?

歯間ブラシは、毎日のオーラルケアに不可欠なツールです。歯ブラシだけでは届きにくい狭い歯間や歯と歯茎の境界線に隠れた汚れを効果的に取り除くため、正しい使い方を知ることは重要です。

正しい歯間ブラシの使用法を身に付けることで、歯周病や虫歯のリスクを減らし、健康な口内環境を保つことができます。

歯間ブラシの重要性

歯を健康に保つためのセルフケアには、歯ブラシだけでなく歯間ブラシの使用が大事です。

歯間ブラシを利用すると、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間や歯と歯茎の境目の汚れを効果的に落とすことが出来ます。その結果、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことに繋がります。

歯間ブラシの先を歯と歯茎の境目に入れ、力を入れずに数回横に動かすだけで、口内衛生を大きく改善します。歯間ブラシを使い始め、使い慣れて頂くのが歯間ブラシの正しい使い方の第一歩です。

歯間ブラシの正しい選び方

歯間ブラシにはいくつかのサイズがあります。歯間のサイズは一人ひとり違いますので、まずぴったりと合うサイズと形状の歯間ブラシを選ぶ必要があります。

患者さん自身ではなかなかわかりづらいかと思いますので、定期健診の際に歯科衛生士におききください。歯間ブラシのサイズが小さすぎると汚れが十分に落ちず、大きすぎると歯茎を傷めたり退縮を起こす原因になります。歯間ブラシの形状ややわらかさも大切ですので、適したものを選びましょう。

歯間ブラシの基本的な使い方

歯間ブラシの基本的な使用法は以下の通りです。

  1. 歯間ブラシを歯と歯茎の間に優しく挿入する
  2. ブラシを前後に動かして歯間のプラークや食べかすを除去する
  3. ブラシの汚れを水で洗い流しながら、全ての歯に対してていねいに行う。

コツとしては、歯茎を傷めないように正しい角度で使用し、無理に歯間ブラシを先を押し込まないことが大切です。優しいタッチで使用することを心がけましょう。

よくある歯間ブラシの間違った使い方

歯間ブラシでよくある間違った使い方としては、力を入れすぎるということがあります。力を入れすぎると歯茎がブラシでこすられ、傷がついてしまいます。

その結果、歯茎が退縮を起こして歯と歯茎の間に隙間がどんどん増えていきますので、注意しましょう。

また、歯間ブラシは使い捨てではなく、定期的に交換して使います。歯間ブラシの使用後は必ずきれいに水で洗い、次に使う時までに乾かして清潔に保ちましょう。

歯間ブラシのお手入れと交換時期

歯間ブラシは毎回使用後に必ず水で洗い、清潔に保つことが大切です。また、使っているうちにブラシがへたったり、ブラシが曲がったりして損傷した場合は、新しいものに交換しましょう。一般的には、歯間ブラシは2週間から1ヶ月ごとの交換が推奨されます。

歯間ブラシの正しい使い方に関するQ&A

歯間ブラシの重要性について説明してください。

歯間ブラシは口内衛生を維持するために不可欠です。普通の歯ブラシでは届きにくい歯間や歯と歯茎の境界線の汚れを効果的に取り除くことができます。これらの部分は食べかすや歯垢がたまりやすく、放置すると虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、歯と歯茎の間の細かな隙間は、普通のブラシングでは清掃しきれないため、歯間ブラシは非常に重要な役割を果たします。

歯間ブラシの正しい選び方について教えてください。

歯間ブラシの正しい選び方は、自分の歯間のサイズに合ったものを選ぶことが重要です。一人ひとりの歯間のサイズは異なるため、適切なサイズを見つけることが重要です。サイズが小さすぎると汚れを十分に取り除けず、大きすぎると歯茎を傷つけるリスクがあります。また、歯間ブラシの形状や柔らかさも考慮する必要があります。これらの選択は、歯科衛生士に相談することで、より適切な判断が可能になります。

歯間ブラシの基本的な使い方について教えてください。

歯間ブラシの基本的な使い方は、ブラシを歯と歯茎の間に優しく挿入し、前後に動かしてプラークや食べかすを除去することです。この際、歯茎を傷つけないように注意し、無理にブラシを押し込まないことが大切です。また、使用後はブラシを水で洗い流し、すべての歯間に対して丁寧に行うことが重要です。優しいタッチで正しい角度を保ちながら使用することが口内衛生を大きく改善する鍵です。

まとめ

正しい歯間ブラシの使い方を身につけると、毎日のお口の環境が大きく改善し、健康な歯と歯茎を保つことに繋がります。歯間ブラシを習慣化すると共に定期的に歯科健診を受けることで、虫歯や歯周病のリスクを下げることが出来ます。

正しい歯間ブラシの使用方法に関する研究について、以下の2つの論文が参考になります。

1. 「Educational outcomes of a new curriculum on interproximal oral prophylaxis for dental students」では、歯間ブラシ(IDB)の使用に対する学生の態度と行動の変化を評価しています。研究は、歯間プロフィラクシスの新しいカリキュラムの一部として、歯科学生に対する理論的、臨床前、臨床的なレッスンに焦点を当てました。IDBの使用の効果として、歯間ブラシの効果に対する認識や出血の減少の認識がモチベーションに直結していることが報告されています。【Bourgeois et al., 2018

2. 「Impact of interdental brush shape on interpapillary cleaning efficacy – a clinical trial」では、異なる形状の歯間ブラシの清掃効果を比較しています。ウエスト形状の歯間ブラシ(W-IDB)と円筒形のIDB(C-IDB)を用いた試験で、W-IDBはC-IDBよりも効果的に歯間部を清掃することが示されました。歯間ブラシの形状が清掃効果に影響を与えることが示唆されています。【Paqué et al., 2020

これらの研究に基づくと、歯間ブラシの正しい使い方には、適切な形状のブラシを選び、歯間部の清掃効果に対する自己認識を高めることが重要であると言えます。

この記事の監修者
医療法人真摯会 梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科
院長 竹田 亮

2007年 国立長崎大学歯学部卒業。

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梅田茶屋町クローバー歯科・矯正歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック