赤ちゃんは母乳や粉ミルクで虫歯にならないのでしょうか?授乳期からの虫歯対策はどのようにすればよいのかご説明します。
母乳と粉ミルクは虫歯になる?
母乳や粉ミルクにも糖質が含まれていますので、虫歯の原因になります。ただし、母乳に含まれている乳糖は砂糖などのショ糖よりも虫歯になりにくいため、母乳の時期は虫歯にはなりにくいといえます。
様々な食べ物を食べれるようになってからの方が虫歯のリスクは高くなります。しかし母乳にも糖質は含まれていることから、歯が生えてきたらなるべくお口の中を清潔に保つように毎日のケアを行いましょう。
卒乳の時期と虫歯について
赤ちゃんの卒乳の時期が遅れると虫歯リスクを高めるといわれています。一般的な離乳の時期は生後5~6ヶ月から始まって、完全に卒乳する時期は子供によってかなり違いがありますが、1歳から1歳半で卒乳になる子供が多いです。
最近では子供の年令に関わらず自然に飲むのをやめるまでは授乳するという考えにかわってきましたが、卒乳時期が遅くなるにつれて、虫歯の発生が多いこともわかってきています。
卒乳前後の虫歯を予防するには、歯が生えて、離乳食の回数が増えてくるにつれて、授乳の回数を減らしていき、寝る直前の授乳が習慣になっている子供は、出来るだけ寝ながらの授乳を控えるようにしましょう。
また、哺乳瓶でミルク以外の砂糖を含む甘味の入って飲料を与えることも虫歯になるリスクが高くなります。
授乳期の歯のケアの仕方
赤ちゃんがおっぱいを飲むときには、母乳やミルクは主に上の前歯につくため、その周囲に溜まりやすくなります。特に寝ている間は唾液の量が減るので、寝る直前に授乳することで虫歯のリスクが高まります。
虫歯予防のためには、寝る前に濡らしたガーゼや歯ブラシでそっと歯の汚れを落としましょう。まず、虫歯になりやすい前歯を必ずケアするようにして、奥歯が生えてきたら、噛み合わせの面もていねいに磨きましょう。
一度に全ての歯をきれいにしようとすると、歯みがき時間が長くなり子供が嫌がるかもしれませんので、部位によって数回に分けてケアするようにしましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に虫歯菌はいない
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に、虫歯の原因となるミュータンス菌は存在していません。しかし歯が生えてくると、虫歯になる危険があります。
では虫歯菌はどこからやって来るのかというと、身近な保護者から虫歯に感染することが一番多いのです。お母さんが箸で赤ちゃんに食べさせながら、同じ箸でご自分も食べているということが多いようです。
日常のほんの些細なことが、赤ちゃんを虫歯菌に感染させてしまいます。赤ちゃんの歯を虫歯から守るためには、お父さん、お母さんの虫歯治療や予防が大切です。
赤ちゃんの授乳期の虫歯に関するQ&A
はい、母乳や粉ミルクにも糖質が含まれていますので、虫歯の原因になり得ます。ただし、母乳に含まれる乳糖は、砂糖などのショ糖よりも虫歯になりにくいとされています。
赤ちゃんがおっぱいを飲む際には、母乳やミルクは主に上の前歯につくため、その周囲に汚れが溜まりやすくなります。虫歯予防のためには、寝る前に濡らしたガーゼや歯ブラシで歯の汚れをそっと落とすことが重要です。
赤ちゃんの歯のケアでは、まず前歯を重点的にケアし、奥歯が生えてきたら噛み合わせの面も丁寧に磨くようにしましょう。全ての歯を一度にきれいにすると時間がかかるため、部位ごとに数回に分けてケアすることがおすすめです。
まとめ
子供は1歳半~2歳の間に市町村の1歳半健診を受けます。この時には既に虫歯が進行している子も多く、授乳期~卒乳期の虫歯の予防が大切だということがわかります。小さい子供は虫歯治療を嫌がりますので、虫歯を作ってしまい歯医者を嫌いにならない為にも、1歳前後までは特に歯のケアをていねいに行うようにしましょう。